2013年9月22日日曜日

Gone With the Wind

先日、日本に大きな被害をもたらした台風18号

その台風が東の海上へと抜けた日の朝、アイチャーンは亡くなりました


2日ほど前から食べる量が減り、前日には全く食べなくなりました
それでも何度も立ち上がろうとしているので、手助けして立たせるという状態でした
獣医さんにも来てもらい点滴をしていただきました
それでも食べることはありませんでした
夜、もう疲れて寝ていましたが、しっかりとした顔つきだったので牛舎を後にしました
次の日の朝、牛舎に来たときには、すでに息を引き取っていました


アイチャーンが生きた17年間は私がここで働いた17年間と重なります
17年前、私は土田牧場に正式に就職しました
共にいろんな事を経験してきました


場長に報告に行ったとき場長は
「そうか・・・一つの時代が終わったんだな」
とだけ言いました



昨今、牛乳に於ける体細胞の基準や、BSE検査に係わる負担の観点から、
年老いた牛を飼い続けることが難しくなっています
それでも土田牧場では、元気に働き続ける牛は飼い続けたいとおもいます


アイチャーン 17年間ありがとう お疲れ様でした

2013年9月21日土曜日

通行止め 解除!

皆様にご迷惑をおかけしていました県道32号線の通行止めが、
昨日の夕方に解除となり、通れるようになりました 
いつも通り通れますので、安心して登ってきて下さい

連休中は天気が良いようです
昨日もきれいな夕日が見れました
そういえば今年、夕日を見る回数が少ない気がします
それだけ天候が不順だったということでしょう
牧場周辺の季節の移り変わりは早いです
寒くなる前に高原の初秋を感じに来て下さい


 
 

 
 

 
 

 
 

2013年9月19日木曜日

通行止めのお知らせ


今朝のさきがけ新聞にもありましたが、にかほ市と由利本荘市やしま町を結ぶ「県道32号線」が通行止めになりました ですので、にかほ地区から牧場に来ることができません

地元の方であれば迂回路は分かると思いますが、にかほ地区(にかほIC)まで来てしまうと戻らなければいけないので、よく使われる迂回路を書きます


酒田方面から
国道7号線で秋田県内に入って最初のローソン(進行方向より右手)ところで右折してください
ナビの方はここで「土田牧場」と入力してください
ナビの無い方は、青い大きな看板に「鳥海グリーロード」の表示がでてきます(緑色の矢印) それを仁賀保高原方向へと進んでください

秋田方面から
県道285号線を使います 
高速の方は本荘IC下車後、国道107号線を東由利方面へ
最初のローソン(万願寺)の所で右折して県道43号線に入ります 進むと285号線にぶつかるので左折してください
国道7号線の方は西目高校(向かいにコメリ)の所で左折して285号線に入ってください
そのまま登っていくと県道32号線との十字路に出ますので右折してください
ナビによっては285号線の途中で296号線(コロニー方面)に入る指示を出すものもありますが、絶対に入らないでください これは県有林の管理道路で、細い砂利道です。戻れなくなるので必ず285号線から32号線に入ってください

いつ開通になるか分からないとのことでしたが、工事のおっちゃんからは「連休までは通すから!」との声を頂いています(非公式ですが)

新しい情報が入り次第またUPします

ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願いします

2013年9月9日月曜日

本日のアイチャーン


先日のブログで紹介しましたアイチャーンです

天気が良くなったので外に出しました

この放牧の写真大事なものが写って無いのですが分かりますか?



他の牛が写ってないんです

なぜなら、ここにはいないからです

今日、他の牛達はずいぶんと遠い放牧地に出されています
その放牧地にたどりつくまでも何度もアップダウンがあります
さすがにそこに一緒に出すと行くだけで疲れてしまうと思い、一頭だけ近くの放牧場に出しました
分娩室いるときは(体力が回復するまでは分娩室で飼います)調子悪そうに見えても、外に出した途端元気に草を食べ始めるんです うちの牛はやっぱり外が好きなんだなぁと再確認。


この時期よく観光客の方に「牛は見られないんですか?」と聞かれます

春に放牧を始め、草が無くなったら次の牧草地へ放すというのを繰り返し、奥まで行ったら手前の牧草地の草が伸びているので手前に戻り、また奥へと進んでいくのを繰り返します 

全て見えるところに牧草地がある訳ではないので、見えない時はごめんなさい





2013年9月6日金曜日

それは牛が食べるものですか?

先日、何気に酪農の専門誌を見ていたところ、
驚愕の広告を発見!

「〇〇ナップ、大好評発売中!」

なぜ、これが驚愕なのか?


今年の年が明けて間もないころ
取引をしている飼料の代理店の方が1枚のパンフレットを持ってきました

「新しい飼料添加物が出たんですよ」

気が乗らないような感じで持ってきました
それもそのはず、土田牧場では一切飼料添加物を使っていないので
担当者の方も買ってくれないことは分かっていて、とりあえず持ってきた感じ

私は情報は得ていたい方なので、持ってきてもらったパンフレットは一通り目を通します
読み進めていくと最後のページに
「使用者に対する注意」
というものがあり、読んで驚きました

こんなの売れるの?買う人いるの?
目を通した後の率直な感想です


このパンフレット、4月頃に動物用の医薬品や資材を扱っている業者の方も持ってきました


何が書いてあるかというと‥

使用者に対する注意

●絶対に食べないでください。また、子供やお年寄りの手に触れない場所に保管してください
●体質によっては人にアレルギーを起こすことがあります。かぶれやすい体質の方は、
 作業に従事しないようにしてください
●本品は皮膚に刺激のある物質を使用しています。給与の際は、必ず眼鏡、手袋を
 着用して取扱いください
●取扱い後は手洗い、洗眼を行い、衣服に付着した場合は着替えを行ってください
●誤って皮膚に付着した場合は、直ちに皮膚を水又はぬるま湯で洗い、
 炎症が生じた場合は医師に相談してください

もはや牛が口にするものの注意書きではないですよね
特に下の3つはやばい


驚愕だったのは、それが
「大好評販売中」
だったこと

それは、牛が食べるものですか?

2013年9月5日木曜日

17歳‐14産



名号 サンバレー ボーイズ アイチャーン
 
平成8年4月生まれ(17歳)
 
平成25年8月29日 ♀分娩(14産)
 
 
 
土田牧場の最年長です
 
人間に例えるのはナンセンスだとは思うのですが、120歳くらいでしょうか
 
隣には分娩の介助を手伝ってくれた5歳の娘
 
 
 
3産~4産で若い牛に更新されるこの時代に、現役として頑張っています
 
8歳、5産の時に体格得点90点を頂いてからも体型は崩れず、
乳汁中の体細胞値が上がっても治療すれば治り、
今回の分娩に至ります
 
さすがに足腰の弱まりは目に見えるようになりましたが、
食欲も回復し、生きる気まんまんです
 
 
過去には18歳まで生きた牛もいました
体力的に衰えてきているので、その記録を越せるかどうかは微妙になりましたが、
最後まで大切に飼っていきたいです