2014年2月25日火曜日

雑感・・・の続き

私が働き始めたころは農業の法人化が随分と進んできたころでした

大規模化

これが農家の生き残る道とさえも言われていました

いくつかの農家が集まり法人化、そうすると自治体の支援も受けやすくなり、資金の調達も容易となる その資金を使い規模を大きくし大量に生産することで生産コストを下げる または、ハウスや冷暖房システムを使用することで栽培時期をずらし、流通量が少ない時期に出荷することで付加価値をつけ高価で販売する


私が働き始めたころ、前述ような研修でそのような農家をたくさん見て回り感動していました
日本の技術ってすげぇーー! と、興奮しながら帰ってきたものでした

酪農業界でいうと・・・

搾乳ロボット
哺乳ロボット
自動給餌器

受精卵移植
体外受精卵移植
雌雄判別精子
受精卵移植による黒毛和牛生産
F1
後代検定

TMR
不断給餌
バイパスタンパク
飼料添加物
粗飼料を全量輸入粗飼料

メガファーム

酪農以外の方は何のことかわからないと思います
これらが酪農業界を発展させたといっても過言ではない技術です
農家と技術者、関係団体が一体になって作り上げた素晴らしい技術だと思います
これらを選択した結果、乳量を格段に上げたり、または倒産せずに済んだ農家もあるでしょう




ただ土田牧場は、場長は、それらを選択しなかった



私が働き始めたころ、よく言い争いになりました

なぜなら、このように知り得た技術を試したいと話すと頭ごなしに否定されるのですから
悔しかったですねぇ
「俺が経営者になったら絶対やってやる」 って何度も思っていました

これが最近では、そう思わなくなってきたんですよね

言い争ってる最中はお互いに頭に血が上っているので、冷静な、建設的な話は何一つできませんでしたが、それ以外の時は素直に話を聞いてたんです


最近の牛乳は美味しくなくなってきている
母牛が仔牛のために出している牛乳が不味いはずがないんだ
昔の牛乳はもっと美味しかった
牛がおいしい牛乳を出せなくなったのはストレスを受けているからだと俺は考える
牛が4本の足を持つ草食動物である以上、ストレスを受けない飼い方は放牧だ
4本の足を使って大地を踏みしめ、青い草を腹いっぱい食べる
冬は青い草がないから、自分で作った安全な乾草を腹いっぱい食べさせる
そして乾いたところでゆっくりと寝る 
ただし、野生の牛であればそれだけでいいだろうが、今飼ってい牛は遥か昔から牛乳を搾るために改良されてきているので、野生の牛の数倍もの乳量を出してしまう
草だけでも生きてはいくだろうが健康ではなくなる
それではストレスを受ける
だから、牛一頭一頭をよく見て最低限の穀物を与える
健康に牛をそだてる、ストレスをなくす
これがうちの牛乳が旨い理由だ
そしてこの牛乳は栄養価が高い
当たり前だ 母牛が仔牛のために出してるものなんだから
俺はこの本物の牛乳を提供し続けていく



長くなってすみません 続きはまた後日
・・・次でまとめますので・・・


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